働きがいのある会社診断プログラムの3つの企業事例 Case1

Case1
働き心地よくやりがいのある会社が、人材育成・評価制度の構築でさらに満足度をアップさせたA社の事例

A社は1970年に設立された会社で、主としてプラスチック製品製造・販売を行っています。現在の社長(2代目)が就任した2000年くらいから女性向けの生活雑貨関連の製品の企画・開発に力を入れて、業績を伸ばしてきました。

また、それにつれて社員の採用面でも新卒の優秀な女性の応募が増加し積極的に採用した結果、今では80名の社員のうち4割が女性となっています。

業種:プラスチック製造業 設立:1970年 資本金:3000万円 社員数:80名

診断結果レポート

A社は、「女性たちに生活を美しく豊かに楽しんでもらうための、ものづくり」をコンセプトに、経営者と社員が一丸となって取り組んでいます。自社製品のターゲットユーザーでもある女性社員の活用にも積極的で、新製品の企画・開発に営業管理にと、多くの部署で重要な任務を負っています。

働く環境の整備やワーク・ライフ・バランスの推進にも力を注いでいて、ここ2,3年は育児休業を取得する女性や休業から復職する女性が相次いでいます。また、これらの取り組みによって行政の表彰を受けるなど、企業イメージや知名度も向上しています。

しかし一方で、人材育成や人事評価のしくみはまだきちんと整備されておらず、社内でも、ベテラン社員を中心に旧来からの年功序列意識が強く残っています。これが若手や女性社員にとっては、現状に対する不満、将来に対する不安に繋がっているものと考えられます。

課題と改善提案

A社がより働きがいのある会社になるためには、自社に相応しい人材育成や人事評価のしくみをいかに作っていくのかが課題です。

そこで、社員一人ひとりが会社の経営目標に沿った各自の目標を立て、その実現を会社全体でフォローし結果を評価するしくみを構築することを提案いたしました。各自の評価が本人にフィードバックされることで、社員の納得感、安心感が得られるというものです。